2017年の2月に中学入試なのでまだ終わってないですが、下の子がまた中学受験をする際に忘れないように備忘録として書きます。参考になれば幸いです。ちなみに、男兄弟の長男の話です。
目次
両親が卒業した中学、希望している学校があるなど家庭によっていろいろ事情はあるかと思いますが、わたしと妻の間では、地元の中学に行かせたくないというところが大きかったです。
地元の中学が荒れているとか、進学に不向きとかそういうことではなくて、中学校に入ったら、自主的に勉強するかどうか。
私自身そうだったのですが、友達など周りによる環境の影響はとても大きいと思っています。
まして、中学生で思春期を迎えて、女の子や悪いこといろんなことに興味がでてきたときに、親として勉強しろと言えるか。言ったところで反抗されてやらないという可能性も0ではないかなと思いました。で、あれば、まだ言うことを聞いて、多少勉強のことも見てあげれる小学生に受験させるのがいいんじゃないかというのが2人で出した結論でした。
前項に書いたようにある程度親がコントロールできる時期だということが大きいかと思います。
まだ小学生なのに、学校終わってから遅い時間まで、休みの日も勉強してかわいそうかなと最初は思ったのですが、はじめてみると、もちろん寝るのも遅くなりますし、体力的にも最初は大変ですが、その分親は気にかけて、話しかけたり一緒にすごしたりする時間が増えた分、私の家では長男はいつもほったらかしだったので本人はうれしかったみたいです。こちらも弟ができてからこんなに気にかけてあげれたことがなかった気がするので、その点では悪いことばっかりでもなかったです。がんばったらたくさんほめたりできますし。
あとはやはり、高校受験に比べて競争が少ないことでしょうか。都心では中学受験するのが当たり前になってきましたが、まだまだ全体としては多くはないので、中学校で受験するより、より偏差値が高い学校が狙えます。進学校は別ですが大学付属などは中高一貫の学校が増えてきていますので、中学受験の重要性は増してきているように思えます。もちろん、中学校に入ってから勉強に目覚める子もいるので、その子のタイプにもよります。
私の子の場合、入塾したときは、塾とクラブをなんとか両立させて通っていたのですが、やはり6年にもなると土日も塾の行事やテストがたくさん入ってくるようになり、宿題も多くなるので時間的にも体力的にも両立させるのが困難になり途中でクラブを休部という形をとりました。本人からの申し出だったのですが、そのときばかりは、かわいそうな思いをさせたかなと思いました。通っていた小学校で、中学受験をする子が少なかったのも、本人にとってはつらかったとは思います。遊びは我慢できたのですが、クラブに参加できず、サボりたいわけでもないのに、周りからはサボっているような扱いを受けて、試合にもでれなくなる姿は耐えがたかったです。
あとはやはりお金が気になるとは思いますが、高校受験、大学受験のときに使うか、今使うかどうかなので、そこはあまり気になりませんでした。
東京では大きい駅まで通えば、いろいろな塾があります。実際資料をとりよせたり、ネットで情報を見たり、人に聞いたりして比較した塾はこの6個でした。私が調べて感じたイメージを書きます。あくまでも個人的なイメージなので実際とは異なることはご了承ください。
1クラスの人数が多い。
成績上から下までの差が大きい。
意識の差がありそう。
弁当がいらない。
時間が短い。
家庭学習の時間が重要。
子供の負担が少ない。
万人向け、難関中学は苦戦している?
都立中学受験ならアリ。
志望校が付属の私立だったのでなしに。
難関中学の実績もあり
合格率も上昇している。
おそらく講師の質も良いと思われるが
通える場所になかったため候補から外れる。
小さい駅にもあり、通いやすい。
わきあいあいという感じ?
合格実績が乏しい?
場所による講師の質に差がありそう。
実際に入塾テストを受けに行った。
ベテランっぽい先生もたくさんいた。
大手だけにシステムはしっかりしている。
好みの問題になるが、活気がなくてやめた。
とにかく授業時間が長い。
ハチマキで体育会系。
若い先生も多く当たり外れがある。
合格実績を見ていると勢いがある。
男の子でサッカーをしていたからか、熱血指導っぽいほうが子供の相性にあったらしく、早稲田アカデミーに決めました。子供とノリがあうところが良いのかと思います。早稲田アカデミーは夏合宿で、1日12時間くらい勉強して、キャンプファイヤーやって、みんなで歌って、涙するみたいな、昭和的なノリがあります。それが好きな子はやる気になりますけど、親から見てちょっと、という人もいるかと思います。あと、親が勉強を見れたり、子供も自宅でまじめにやれる子は、日能研など塾の時間が長すぎないところも良いかと思います。難関中学を狙うならSAPIXが実績もありますし。講師は当たり外れがありますが、上のクラスに行くほど、良い講師がつきますので、一概には判断できません。最終的には、通う校舎が行きたい中学校に、どれだけ合格させているかというとこになるのかもしれませんね。
正直いろいろな考え方があると思いますので、体験として記載します。通常、塾では前倒しに勉強をしていき、6年生のはじめまでには小学校で習うすべての範囲を勉強します。基本的な授業はその時期までで、そこからは受験に向けた勉強をしていきます。もちろん抜けているところや、忘れているところ、分からないところもでてくるので、繰り返し授業ではやりますが、すべての生徒が分からないわけではないので、基礎的なところがわからない場合は、個別で先生に聞くか、自宅で覚えるしかないです。流れとしてはそんな感じです。
それで、実際私の子供はというと5年生の最初(実際の学年は4年生の2月)に入塾しました。入るのが他の生徒より遅いという自覚はあったので、最初はとにかく、ついていけるように自宅でいっしょに宿題をしたりフォローをしました。学校ではまだ習ってないところも、授業では分かっているものとして進むところもありますので、子供は戸惑います。わからないところがあったら、先生に聞きに来なさいと言われるのですが、初めての場所で先生にも慣れていなく、なかなか度胸のある子ではないと聞けないのかなと思ったものです。
だんだん月日がたってくると差が縮まっていきます。小学校5年生になるといよいよ本番に向けて取り組んでいく時期なのですが、古くからいる生徒にはその雰囲気が伝わりにくいのか、満点をとらないといけない漢字テストを落としたり、宿題を全部やってこなかったり、小学生なのでなかなか切り替えも難しいのだとは思います。最初は大きなハンデがあるように思えましたが、集中して取り組んだこともあり、追い抜くくらいになりました。小さいころからやっていれば良いというものでもないかなというのが感想です。
ただし、これは先生からも話であったのですが、5年生からでも間に合うのはある程度算数が得意な子に限っていることです。社会、理科は、暗記なのであとからでも追いつきます。国語も、慣れなどはありますが、後からでも間に合います。算数が苦手な子が、途中から解き方もわからない問題をやらされていると、くじけてしまうかも知れません。その子の性格にもよりますが。
いろんな塾を金額で見比べてないのではっきりとはわかりませんが、基本的には、授業時間に対しての金額なので、時間数が多ければ高いですし、少なければ安いと思われます。そのほか、教材費、春季、夏季、冬季講習、テスト代などかかります。6年生になると、別途、特別な講座があったり、追加でいろいろお金がかかります。どの塾でいくらかかるかはわかりませんが、最終的にはすべて塾側の言われるまま受講することがほとんどです。
中学受験は、塾と子供だけの問題ではなく、親の行動や考え方が結果に大きく左右すると思います。家族で一丸となって、ひとつの目標に向かうなんてことは、子供が大きくなるにつれてなくなってしまうことなので、大変な労力と時間とお金がかかりますが、とても価値があることだと思います。まだ私自身、試験が終わっていないので、どういう結果になるのか、その時どう思うのかわかりませんが、今は無駄なことではなかったと息子にも自分にも言える気がします。つづく。