傘のシェアは成功するのか?傘の未来について考える。




スマホが世の中に出てきてから、たかだか10年しかたっていないのに世界の人たちの生活は激変した。スマホ自体も年を追うごとに進化をして、購入から3年もたつと、機能的に劣りだし子供のおもちゃとなってしまう。それくらい、ものすごいスピードで進化している。
いやいや、そんなスマホの話しではなく、傘の未来について考えてみる。

傘は使い捨て?年間8000万本廃棄

傘は平安時代あたりから存在していて、開いて空に向かってさして雨を避けるという機能そのものは、現代にいたるまでまったく変わっていない。

もちろん、折りたたみ傘もずいぶん小さくなったり、風に強い傘や、中側に折りたためる変わったギミックの傘などでてはいるが、ほとんどのものは、あの形の傘だ。

しかも、販売されている傘のほとんどが中国でつくられているビニール傘で、8000万本は廃棄されるという使い捨てという立ち位置だ。バックや財布、スマホのように生活のメインストリートに入り損ねてしまったのだ。

そうして傘の価値は感じられず、売れない。売れないから魅力があるものも発売されず、ビニール傘にどんどんシェアをとられていくという始末だ。

そうなってくると、傘自体を持つのが嫌になる。
最近の天気予報は、かなり正確で何時から何時まで雨というのもわかるようになった。雨雲レーダーもリアルタイムに、しかも気軽に見れるので、ますます雨が降っていないときは持ちたくなくなる。
夕方に雨が降るってわかっていても持っていくのが嫌になる。

傘のシェアリングサービスは便利なのか?

画像:アイカサ(iKasa)

そんな人がきっとたくさんいるに違いなく、日本初の傘のシェアリングサービス「アイカサ」が12月から始まる。まずは渋谷限定のサービスになるが、1日(24時間)70円でシェアスポットにある傘が借りられ、時間内に返却する。時間内なら何回でも借りられる。1ヶ月420円で使い放題という定額プランもあるらしい。

仕事場や生活拠点が渋谷にあって、月1回以上コンビニで傘を買う経験がある人は、検討する価値があるだろう。
ただちょっと気になる点もある。
朝から雨が降っていた場合はどうするのだろうか。
当然シェア傘はないから、自宅から傘をもっていく。結局その日は、その自分の傘を持ち歩くことになるんじゃないだろうか?

個人的に理想は、自宅にもシェア傘があり、朝から雨が降っていても、途中止んだらその傘をシェアスポットに置いておける。でも、翌日朝また降っていると困るので、シェア傘を自宅に3本くらいは置いておきたい。

おそらくこのサービスは、外出時での雨を想定していて、コンビニで買うなら、シェアしたほうがいいんじゃないってことなんだけど、もしシェアスポットで借りて持って帰ったら、次の日朝は晴れていても、持ち歩いて返しにいかないといけない。これは面倒だ。だったら、ちゃんとした傘を買ったほうがいいんじゃないかってことになる。

たぶん、ビニール傘を買う人を対象にしているのだけど、ビニール傘を買う人は、雨が降ってない日は絶対に傘を持ち歩きたくない人なのです。(実は私がそういう人)
いつも買うから家にビニール傘がたまるのを、困っているわけではないってこと。

テーマにある「いちいち傘を持つ必要がない」って言うのはちょーと違う。
「傘をムダにしない」といエコ点な観点ならわかるけどね。

私が考える傘の未来

「傘を持ち歩きたくない人」への解決策は2つある。

1つは傘の形態が進化すること。
要は持ち歩くのが面倒なのだから、手に待たなくてもいいように、傘をドローンにして、センサーで常に頭上にいるようにするとか(現在、試験段階で2020年には実用化されるかも)

画像:〝手で持たないドローン日傘”商用化へ

そもそも雨に濡れたくないだけなら、カッパがもっと進化するという話もある。
もしくは、傘をもつことはファッションというくらい、帽子やバックとかそれと同じステータスまで引き上げれば、傘を持つのはカッコいい、この持ち方はダンディー、もしくは色っぽいみたいな、そんな文化をつくることが大事だと思う。
これは以外にあるんじゃないかと思っている。
今ミニマリストみたいな、物が溢れている世の中だからこそ、モノを持たないのがカッコいいみたいなのが流行っているけど、そのうち、スマホ一個でなんでもできて便利になればなるほど、なにか重いもの(必要ないもの)を持ちたい、持っている人に余裕を感じるみたいなことが出てくると思っている。これはキャンプ、釣りアウトドアが流行るのと同じ原理だ。

長くなっちゃたけど
解決策その2。

傘を所有するのは一切止める。公共物として国民でシェアする。
昔でいう公衆電話に置いてあるボールペン(←ふるっ)やトイレに用意してあるトイレットペーパーみたいなもの。
駅や公園、図書館、ショッピングモール、あらゆるところに傘が置いてあるイメージ。
また税金使うのかって怒られそうだけど、違う違う。
傘の内側にはすべて広告を印刷する。傘を差すとき必ず内側を見るから、その広告費で傘を購入すればいい。
アイドルなんかの広告だったら持って帰ってしまうやつもいるだろうけど問題ない、TVを録画して見ているのと同じだ。TVを制作した費用は広告費からでているのだけど、それを所有しようと自由だ。結局そのぶん広告に触れるわけだから。

TVを見ない若者は増えている。電車に乗ってもスマホスマホ、もはや、スマホの中で広告をうつか、スマホに触れてないときに広告を見せるしかない。

スマホを見ないときはあるのかって?風呂に入っているときと、傘を差しているときです。
右手にバック、左手に傘、目線は前を見るか、傘の内側を見るしかない。
スマホに慣れている若者は、信号待ちでも手持ちぶたさになる。そのとき傘の内側に細かくおもしろい広告を載せましょう。
隅々まで読むはずです。なんせスマホが見れなくてヒマなので。
そして傘を閉じて返すときが勝負、実は外側にキーワードが載っている。
そしてスマホで検索!
なんて時代はこないかな~。

会社の置き傘は3本あれば大丈夫な理由。計算してみた。