生命保険文化センターの調査によると、日本の生命保険加入率は、男性で80.6%、女性で81.3%と約8割はなんらかの生命保険に加入しているそうだ。その中で死亡保険の加入率は65%。30代~40代での支払額の平均は年間で20~25万円だそうだ。
年収500万円時代と言われている中、なかなかの金額ではないだろうか。
インベスターZ16巻を読むと保険のカラクリが理解できる
もともとインベスターZは投資の本だが、お金や経済に関する歴史や時事ネタがたびたびテーマにとりあげられて、非常に勉強になりおもしろい。ホリエモンも薦める良書だ。そのインベスターZ16巻は、生命保険がテーマになっていて、なぜ8割もの人が生命保険に加入するのか、また生命保険会社はどのように儲けているのか、仕組みやカラクリがマンガですらすら理解できておもしろい!生命保険を考えている人、見直す人にぜひオススメしたい。
生命保険の還元率は宝くじより低い?
インベスターZ16巻を読んでいると、保険会社の巧妙なトリック(※ウソをついているわけではない)により、保険に入ることが絶対正しいと信じてて加入する人が多いことに気づかされる。巻末特別記事におもしろいデータがあったので紹介したい。
●30歳男性
●15年間は1000万円の死亡保障
●保険料月2800円
この男性が15年間で支払う総額は約50万円
厚生労働省のデータでは、30歳の男性が15年以内に死ぬ確率は約1.6%
つまり
1000万円 × 1.6% = 16万円
これが本来の保険料で、差し引いた34万円が保険会社の利益となる
宝くじの還元率は「一番当たりやすい宝くじはどれか?」の記事のとおり、45.7%
ってことは、生命保険は、宝くじよりも還元率が低い投資といえる。
まとめ
とはいえ、わたしも生命保険の加入者の1人である。万が一のときのためにと、決して高くはないが、毎月当たり前にように、引き落としがされているのを静観している。子供にかかるお金の額と、それが終わる時期を再度計算して、見直さなければいけないと思う。「2人に1人はがんになる時代」とはよくできたキャッチコピーだ。